その昔に

「《奴ら》は会話をしない」とネットのどこかに書いたことがある。「そこにあるのは《会話》ではなく単なる言葉のぶつけ合いだ」というような旨である。「そういう人達」というのは、「目の前に出てきた単語から連想した事がある」という理由で、《会話》をぶち切って「今自分が思いついた事」を口走る。これが「俺はこう思う」等の意見の類ではなく、「どこかに書いてあった事とか自分がした事」をただ読み上げる、というより《タレ流す》だけなのである。何か言いたいことがあっても、こんな場では何も言えない。《話》は、センテンスの最後まで言う事すら難しく、途中で無理矢理ぶち切られ、乗っ取られて全然違う話になってしまう。もうね、「何か意見なり言いたい」とか思って口を開いて、《会話》というセッションを作りたいんだけど、それを他の全員がブチ壊そうとするように動く事が《普通》になってるんだ。そもそも(簡潔なものであっても)ひとつの事を伝えようとすると、必ず「そうそう、それで思い出したんだけど」って口を挟まれてセッションを切られちゃう。殆ど全員がこれをやるから、《会話》セッションなんてのは殆どの場合成立しない。まともに話なんてできません。俺がしたいのは「どっかに書いてあることの読み上げ合戦」だけじゃなくて、意見とか《想い》とか「そういうの」も伝えるという事だ。勿論、他の人の「そういうの」も聴きたい。ここがないと、人と直接会って話す意味がない。「どこかに書いてある事」も重要かもしれないけど、それは主に「目の前に出された言葉」を検証するとか(それはゴールデンルールに記載があります、とか)、補足とかに使われるんじゃないのか、と思うわけです。が、現実はそうでもないわけでして。「他人様の言葉にぶつける言葉や思いつき」がない場合(《弾切れ》)なんつう場合に、前にも書きました「今朝コンビニで牛乳買ったんですけど」などといきなり切り出されて困るような事も多々あるわけです。