午前の部

ここでもミーティング。バカみたいに重い紙の束を渡される。「ここにあります通り〜〜」ってな具合で始まる。俺はどこを参照すればいいのか。おまけにそのドキュメントは残念な出来になっており、俺のような部外者にはわからない構造になっている。ページは飛ぶわ図表がないわ、何をやってるのかわからなくなる。流石の俺も「もっとわかり易い資料はないんすか」と苦情を言う。しかし「これは『そういう仕様』です」とか言われる。どうみてもこのドキュメントの出来がますいだろ。でも彼らは、その残念なドキュメントをひたすらめくっている。こいつら大丈夫か? と思ったがこれは「仕様」なのだ。「謝ったら負けの世界にいる連中は一味違う」のであるからして。多分、ここで俺が言わなきゃいかん事は「俺バカですからこれが読めません」なのかな。それは一寸いただけない。途中からは、連中の内輪話しか出てこない。とりあえずこの紙束を持って帰ろう、とだけ思った。二度と来ねぇよクソ野郎共。